グランフォンド吉野 2008

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グランフォンド。イタリアで開催されるグランフォンド・ピナレロが有名だが,日本でもいくつかグランフォンドイベントが開催される。その内の一つ,世界遺産に登録された吉野の山間部を走るグランフォンド吉野に,toRideおざー氏が,地元が吉野に近い伊賀上野のやすさんとともに参戦を表明。とにかく今年は登り+遠征のイベントには極力参加しようと決めていたこともあり,表明遅れたが参加することにした。

参加したのは,toRideはオザー氏,やすさんと,fujihooさん,ふみーさんと私の5人。そして,関西在住のWEMOの3人も一緒に参加し合計8人でグランフォンド吉野に参加することになった。

toRideはバンを一台レンタカーして5名乗車で関東から吉野へ向かった。片道600km,6時間の旅だったが,後部座席の座り心地の悪さを除けば,非常に楽しい道中だった。とくに,普段ならものすごーく長く感じる東名高速の静岡県区間だが,今回は5名であーだこーだ楽しく話をしながら行ったせいか,いつもより格段に短く感じた。

グランフォンド吉野は,80kmのショートコース,150kmのロングコース,180kmのスーパーロングコースの3つのコースがある。toRide+WEMOは当然のように180kmのスーパーロングコースにエントリー。しかし,エントリーしてから,ただの180kmではなく積算標高3,600mの登りもついてくる,過酷という言葉では言い表せないプロフィールと言うことが分かったが,WEB上にイベントやコースプロフィールに関する情報が少なく,直前のふみーさんのデータでコースの概要がだいぶ分かってきた。

コースの詳細は他の方のブログにお譲りするとしても,概要は,
 ・前半にきつい登りが3カ所設定されている
 ・そのうちの2番目は距離は10km弱であるが平均勾配9%の激坂
 ・3番目の登りは距離は14km程度で最後に向かって傾斜が厳しくなる
 ・7:00に出発して88km地点(実走では91km?)である
  3番目登りの頂上の関門を12:30までに通過
 ・その後はアップダウンはあるものの短くしっかりした
  登りが二本途中にある
 ・麓まで長い長い下り(15kmくらい?)
 ・気温の高い麓を走ったあとに,2.5kmくらいの最後の登り。
  ゴール前がかなりきつい。
といった感じ。
情報が少ない中でこれだけのコースデータを揃えられたのは,ふみーさんの調査分析力によるものです。さすがです。

前日は吉野に入り,観光と受付を済ませてから旅館でプチ宴会。翌日レースなので深酒にならないように気をつける(なぜ深酒にわざわざ気をつけたかは・・・別途)。そしてコース概要を整理しながらみんなで翌日の作戦会議を行って,21:30には消灯。こんなに早くは寝れねーと思ったらそんなことは無く,意外と早く就寝zzz。

当日は4:30に起床。朝早いが7時間眠ったので睡眠十分!5:00に宿で食事を摂り6:00ごろ宿を出発。スタート地点までは下って10分のところだが,既にスタート地点は人と車と自転車の山・山・山。。。スタートは10人ずつ30秒おきなのだが,すでにスタートラインには自転車が並んでいてどうやらスタート順は早い者勝ちのようなのですぐに自転車を並べることに。私はタイヤの空気も入れず,ゼッケンのタイラップの余りも切らずにとりあえず自転車を並べる。スタートラインで空気も入れてタイラップ余りも切った。そしてスタートを待つことに。

3列目をゲットした我々toRide+WEMOは7:01ごろにスタート!私は,いつもの通り調子が良く,かつみんなと走れてうれしくてテンションあがっている前半は,多少飛ばし気味に入ってしまった。その結果,一つ目の登りはかなり調子良く登る!が,二つ目の登りは傾斜が平均9%だからかケイデンスもあがらずちょっと苦しくなり,三つ目の登りは正直本当にきつかった。心拍も160以上上げられず,たまに蛇行もしたし,エスケープでダンシングもしながら,ゆっくりと登って行ったなぁ。このまま行くと関門に間に合わないのでは?と多少不安にもなった。そして前半三つの峠越えをいかにこなすかがグランフォンド吉野を完走する最大のポイントだと思った。

とはいえ,何とか12:00には関門をクリアし,関門にあるエイドステーションで柿の葉寿司を二つ,おにぎりを四つくらい,バナナ2〜3本,オレンジ5切れ,食塩を大さじ半分くらい補給し少し長めに休憩した。ちなみにエイドステーションはこの他にも2カ所あり,補給できるものはだいたい同じ。その他にさらに給水所もあるので,疲れていても意外と食べれた私は結局自分で持って行った補給食のうち消費したのは,powerbarのジェルを4つ,CCDドリンクの粉一袋,アミノ酸一袋である。他は全てエイドステーションと給水所でまかなったし,それで十分すぎるほどだった。

関門を通過したあとは,ところどころcoca-colaレストを混ぜながらWEMO+toRideトレイン炸裂で平地は35km/h〜40km/hで巡航。88kmまでは距離を稼ぐのに苦労したがその後はトレインのおかげでどんどん距離を稼げた。

そして吉野の麓への下りではWEMOアタックが炸裂!それを必死で追いかける下りもすんごく楽しかったが,そこでがんばりすぎたのか,下りきったところにある給水所で鼻血がダラダラ。。。あと24km残っていたので収まるまでふみーさんに待ってもらってしっかりやすみ,最後のゴールを目指します。

ゴール直前にも実は登りが。。登り始めはそれほど勾配も無く,森の中を抜けて一旦平坦になるのだが平坦後に,ゴールの本当に直前に激坂が。。。何度もクリート外したくなったがなんとかこらえて最後の平坦路へ。途中で全員揃うまでまち,WEMO+toRideが一斉ゴール!

結局,7:00から17:00まで10時間,189kmの距離,高度計で4,000m以上(もしかしたら6,000m!)の積算標高,消費カロリー6,000kcal,どれをとっても今まで経験したことのない距離であり獲得標高であり消費カロリーだった。

今回のグランフォンド吉野はレースイベントではないのでタイム計測は無い。途中の関門で足切り時間があり,それをクリアしながら完走することがイベントの目標である。そんな中で,レースとはまた違って,みんなで協力して走る,仲間と一緒に過酷なコースを克服しながら走る,そんなところにグランフォンド吉野の良さがあるのだと,走り終えてからつくづく感じた,貴重な体験ができたイベントだったと思う。


・前日に吉野に到着後の一杯


・関門のエイドステーション


・最後の給水所で鼻血タラタラ



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