働きアリばかりを集めて巣の中で生活させると、働かないアリが10%程度出てくる。この話は以前から知られているが、今週の日曜の日経新聞にも掲載されていた。
働くか働か無いかの差は、働くことに対する感度の差で、より敏感なアリから働き始めて、感度の鈍い10%のアリが働かないようだ。
これを人間の社会に当てはめて、優秀な人だけを集めた組織を作っても10%は働きが悪くなる、何て趣旨で捉えて応用した話を以前聞いたことがある。しかし、アリの社会の応用としてはどうやら間違いらしい。
働かないアリは決して怠けているわけでは無く、「働いている働きアリ」の中で疲れたアリが出て来たときに代わって働くために、最初は「働かない働きアリ」になっているらしい。そうすることで、その時点での総生産生は落ちるけど、組織として永く存在することが可能なんだとか。
そういう意味では、会社の中での応用としては、優秀な人だけを集めても、そのうちの10%の人には負荷の低い役割を与え、仕事をローテーションしながら続けて行くことで会社を永く存在させる、という応用の仕方が正しいのかなと思う。でも、会社としては最大瞬間風速も必要なので、そのまま会社に応用するのは難しい気がする。
仮に応用したとして、あとは人がどれくらいの程度を疲れたと感じ、どのくらいの期間で疲れが表れるか、などが応用するときの肝なのかな。たた、人間は自分の意思でその組織から離れたり、新たに組織に加わったり、という複雑な一面もあるし、生産性も確保しつつ永続させるための応用としては一工夫が必要。
ところで、今の職場でそんな「働かない働きアリ」の存在になれるかと言うと…残念ながらそうは行かないだろうな。そんなリソース余ってるならこちらにくれと引っ張って行かれるんだろうな。
ちょっと残念…(て言うか、怠けたいだけか??)
働きアリの中の働かないアリ http://t.co/9JzCUeRMxJ