チャンピオン エヴァンス

今年もツールドフランスの3週間の戦いが終わった。


ポディウムに上がるエヴァンス

勝ったのはBMCのエース,カデル・エヴァンス。私にとって同い年の星がようやく手にしたマイヨジョーヌ。これまでのツールを振り返った記者会見(=TT終了したあとの実質優勝会見)で流した涙,ポディウムの上でマイヨジョーヌに袖を通したときに見せた涙。


昨年の第9ステージゴールにて

このツールでも,アルプスに入ってからは一人で動くシーンが多かった。山岳アシストがいないので仕方が無いが,例え一人になっても諦めずに安定して走る姿を見せるなど,辛い時間が多かった。しかし,印象的だったのは昨年の第9ステージ。昨年も,第8ステージでアンディが初優勝を上げたピレネーで集団ゴールしたエヴァンスはマイヨジョーヌを獲得。しかし休息日を挟んだ第9ステージで大失速。実は第8ステージで骨折していたことを伏せて走ったが失速してしまった。手負いのエースを最後までアシストしたサンタンブロジオの抱擁に涙した。獲ってもトラブルで失ってきたマイヨジョーヌ。嬉しさもひとしおだ。

しかし,今年前半はエヴァンスの強さが随所に見られた気がする。第4ステージのミュールドブルターニュでコンタドールの追撃をかわしてゴールしたり,第16ステージで,2級山岳で飛び出したコンタドールとサンチェスと抜け出すと,ガップへの下りで二人を置き去りにしたりと,アルプスに入るまでは要所で攻撃を仕掛けていた。2009年にアルカンシェルを獲ったときの姿が重なった。

そして第20ステージのTT。アンディも決して遅かったわけでは無いが,それ以上に強かったエヴァンス。最後までエヴァンスらしくマイヨジョーヌをたぐり寄せた姿がこれまでのエヴァンスの歴史を映したように思えた。

でも,本当にエヴァンスおめでとう!


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