頂上に広がる世界

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今年は,4つのヒルクライムレースにエントリー。4月の八ヶ岳,5月の富士山,6月の美ヶ原(レースは雨天中止),そして8月の乗鞍。7月のGF吉野を入れれば,4月から8月まで5ヶ月間は毎月クライム系のイベントにエントリー。けれど回を追うごとにヒルクライムに対する考え方,攻め方が変わってきていることに気づく。

4月の八ヶ岳。これは昨年初めて出場したヒルクライムレースであり,その昨年のレースはヒルクライムの恐ろしさを知らされたレースだった。昨年は,初出場でありながら周りのペースに流されて入りからハイペース。しかしそれがたたって後半垂れまくり,2時間超という目も当てられないリザルトだった。

そこで今年は,序盤これでもかって言うくらいゆっくりマイペースで入り,そのままペースを維持して後半の余力を見てあげる作戦にした。登りはまず自分のペースでということ。その結果としては昨年とは別人のようにタイムはあがった。

5月の富士山。ここも4月の八ヶ岳同様にマイペースで行く作戦。ただし,まったくコースを知らない中でこれを敢行するところに意味があった。知っているコースだけでなく,どんなコースでもマイペース作戦は通用するのか。

結果的に,自分の中ではそこそこうまく行ったと思う。八ヶ岳では数分差で負けたtoRideメンバーにも勝ったりしたので,リザルトにもちゃんと反映されていた。つまり,マイペース作戦はヒルクライムレースではある程度の基盤になるのだなと実感。

ここからレベルアップするには,次はいかに集団に残り,集団について行き,レースをするか。最初だけ集団に着いて行くのでは意味が無く,集団に着いて行きながら,かつマイペースで行くよりも速くゴールすること。これが次の目標だ。

6月の美ヶ原は,それを実践しようと密かに考えていた。そして美ヶ原のもう一つの目的は,スタート直後に登場する激坂をいかに攻略するか。

ところが,当日は大雨により大会中止。せっかく松本まで行って走れないなんて。。。と思いきや,前日ワインバーで飲み過ぎてしまい,実は恵みの雨でした・・・

7月の吉野は純粋なヒルクライムイベントではなく,ロングライド190km弱に10km程度の登りが数カ所ちりばめられたサイクリングイベント。全体のなかでいかに登りをこなすかがポイントだった。

ここで感じたのは,自分が登りで意外と重いギアを踏んでいること。もっとケイデンスを上げれるようにする必要があるのではないか??

そして8月の乗鞍。美ヶ原で実践できなかった集団に着いて行き・・・・というのを敢行する予定だった。ところが,結局着いて行ったのは最初の数km程度。乗鞍は入りの登りがそれほどきつくなく,今までのヒルクライムレースでは経験したことの無いハイペース。これに完全にやられて,本格的な登りが始まる前にすでに心拍が180を遥かにオーバーし呼吸も乱れ足も重い。本当はここを乗り切れないと強くは慣れないのだと思うが,まだまだその域には達せずと判断し心拍の回復を目指してマイペースに変更。

しかし昨年の八ヶ岳と違うのは,回復の早さかな。比較的すぐに回復し,それからは電池切れ気味のポラールに翻弄されながらも170前後キープで登る。そして吉野で「ケイデンスを上げた方が良い」と思ったことを思い出し実行してみる。残り15kmは心拍170とケイデンス80キープを目標に切り替える。ケイデンス80と言ってもできるだけ普段と同じギアをキープした上でのケイデンス80を目指す。

これは意外と成功した。途中の15%が表れる勾配が急な区間はさすがにケイデンスが落ちたが,それ以外はケイデンスを保つことに成功し,後半まで足れず,むしろスパートする脚が残せた。

今年はこれでクライム系のレースは終了。来年はケイデンスキープしながら集団に着いて行くことを目標にしていきたいなと思う。

ちなみに,今年3つのヒルクライムレースの頂上は,三者三様。雨天中止の美ヶ原やGFイベントの吉野を含めても全部違う。八ヶ岳は綺麗な峠。富士山は雄大な富士山頂を眺める中腹。美ヶ原は緑豊かな高原が目前に広がり,吉野はうっそうとした森の中。そして乗鞍は森林限界の上に広がった広大な景色。どれも頂上はそれぞれの特色があって,その景色はまた,来年のヒルクライムレースの楽しみの一つになりそうかな。


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